
みなさん、こんにちは・こんばんは。
5月の初旬は、瑞々しいカモミールの季節とともに、たくさんの花を収穫しました。収穫したお花たちは、乾燥カモミールにしたり、モイストポプリにしたりして、大切に手元に保存しています。
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そして、5月初旬に仕込んでおいた「モイストポプリ」が、約1ヶ月の熟成期間を経て、ちょうど今作頃合いを迎えました!
最近は、お部屋でその蓋をそっと開けては、うっとりとその香りを楽しむのが至福のひとときになっています。その世界観を紹介しますね!
昔の人の知恵が詰まった「モイストポプリ」とは?
ところで、「モイストポプリ」ってどんなものかご存知ですか?
これは、まだ精油の抽出技術や保存技術が乏しかった大昔に、植物の香りをできるだけ長く手元で楽しむための「生活の知恵」として考案された方法で、塩を使って作る乾燥させない(モイスト)ポプリです。
仕組みはとてもシンプル。
塩が植物の水分をぎゅっと吸収することで、香りを揮発させずに、その中へと長く閉じ込めてくれます。だからこそ、花やハーブが持つ自然そのままのみずみずしい香りを、驚くほど長期間楽しむことができるんです。
私が作ったレシピも、「あら塩」に、スパイス(シナモン、オールスパイス、スターアニス)をブレンド。さらに気分に合わせて精油を以下の4つのパターンに分けて仕込んでみました。
- ネロリ
- フランキンセンス × ラベンダー
- クラリセージ × イランイラン × ベンゾイン
- ネロリ × プチグレン × ベルガモット
どれも魅惑的な組み合わせですが、今回開封したのは「1. ネロリ」の精油で合わせたモイストポプリ。
これがもう……「蓋を開けるたびにため息が出てしまう」ほど、極上のポプリに仕上がったのです! 春に摘み取っておいたパンジーの押し花をそっと添えて、お部屋に美しくアレンジして飾っています。
カモミール×ネロリがもたらす「星とチャクラ」の調和
| 植物 | 支配星(天体) | 対応チャクラ | 香りのイメージ |
| カモミール | 月 | 第2・第5チャクラ | 穏やかで素朴、母性のような安心感 |
| ネロリ | 金星・太陽・天王星 | 第4・第7チャクラ | 明るさと気品、気高く純粋な多幸感 |
素朴で優しい「月」のエネルギーを持つカモミールが、自己の土台(第2)と表現(第5)を穏やかに整え、そこに「金星や太陽」の華やかな光を持つネロリが、ハート(第4)と高次元のつながり(第7)を開いていく――。
この2つが合わさることで、ただのリラックスにとどまらず、「自分の内側がじんわりと満たされ、魂の深い部分まで癒やされる」ような、多幸感あふれる香りの世界が完成します。
香りのバランスも絶妙です!
カモミールは乾燥させると、少し「お茶」のような渋みや重みが出ることがあるのですが、そこにネロリの瑞々しいシトラスフローラルが加わることで、香りにパーッと透明感と軽やかさが生まれます。
さらに、今回は保留剤として「オリスルート(アヤメの根)」を使用しました。 オリスルートは、ネロリのような高価で繊細な花の香りを繋ぎ止めるのが大の得意。ネロリの「天に昇るような軽やかなフローラル」を、オリスルートが「地に足のついた深い香り」へと定着させ、それをカモミールが優しく包み込む。
まさに、完璧な調和(マリアージュ)が生まれました。
関連記事:ポプリの香りを保つ素材。オリスルートと熟成の仕組み
カモミール・モイストポプリの作り方

今年のカモミールの時期は過ぎてしまいましたが、材料さえ揃えば驚くほど簡単に作れます。ぜひ来年の楽しみにメモしておいてくださいね。
材料
粗塩(瓶の7分目くらいの量が目安)
セミドライのカモミール
スパイス(シナモン、オールスパイス、スターアニス)
オリスルート(保留剤)
ネロリの精油(1〜2滴)
※ネロリは非常に香りが強いので、カモミールの香りを消してしまわないよう、量は控えめにするのがコツです。
作り方
1. カモミールを「セミドライ(半乾燥)」にします
摘みたての花を、風通しの良い日陰で半日〜1日ほど干します。
花びらが少ししんなりして、触っても水分がつかない程度が目安。
完全にパリパリに乾燥させないことが、香りを塩にしっかり移す最大のコツです!

2. 塩に香り付けをする(ここがポイント!)
オリスルートにお用意した精油を垂らしてなじませます。そしてボウルに粗塩を入れ、香りが染みついたオリスルートを粗塩に入れてスプーンなどでよく混ぜ合わせます。あらかじめ「香り塩」を作っておくことで、カモミールの香りと精油がより深く馴染みます。
3. 瓶にレイヤー(層)を作る
煮沸消毒してしっかり乾かした清潔な瓶に、以下の順で重ねていきます。
底に塩(約1cm) ➔ カモミールの花(塩が隠れるくらい) ➔ 塩 ➔ カモミールの花……
最後は、たっぷりの塩で蓋をするように覆って終わります。
4. 冷暗所でじっくり熟成させる 蓋をしっかり閉め、直射日光の当たらない涼しい場所へ。
お手入れ: 最初の1週間は、1日1回瓶を優しく振って、塩と花の水分を落ち着かせます。
期間: 約2週間〜1ヶ月で完成です!
おわりに
モイストポプリの素晴らしいところは、作業自体は「お花を干して、塩と重ねるだけ」と、びっくりするほど簡単なこと。
それでいて、仕込んでからの1ヶ月間、「美味しくなぁれ」とぬか床を育てるように瓶を振りながら、熟成していく時間を待つワクワク感があります。そして待ちに待ったその先には、人工的なフレグランスでは絶対に味わえない、自然の生命力が宿った極上の香りが待っています。
お部屋にいながら、いつでも5月の爽やかな風と太陽の光を感じられるようなカモミールのモイストポプリ。
もし来年、新鮮なカモミールが手に入ったら、ぜひあなただけの手作りポプリを仕込んでみてくださいね。その瑞々しい香りは、きっとあなたの心と魂を優しく満たしてくれるはずです。
アーティスト・作家|歴史や世界の深淵を読み解き、新しい生き方の景色へと翻訳することを私のライフワークとしています。|詳細のプロフィールはこちら