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蓼藍 最後の生葉染め(10月)

今年は蓼藍を初めて育て、夏から何度か生葉染めを行ってきました。

一般的に「蓼藍は花が咲くと色素が弱まる」と言われています。
これは、秋になって花が咲き始めると、植物が葉を育てることよりも「花を咲かせて種を残すこと」にエネルギーを集中させるためなのだそうです。私が栽培していた蓼藍も9月初旬ごろからポツポツと花が咲き始めました。摘芯して満開を遅らせるよう工夫していたものの、9月中旬を過ぎるといよいよ満開を迎えることに。

そのため生葉染めを諦め、このまま枯らせるか、種を採取しようかと考え始めていました。しかしInstagramで同じように開花した状態で最後の生葉染めをしている方の投稿を見かけ、考えが変わりました。

「花が咲いていても生葉染めができるの?」
―自分でも実験してみることに。

花が咲いた蓼藍で生葉染め、実験結果は?

まず、株の状態は写真(メイン画像)の通り満開。葉の大きさは開花前に比べて半分以下まで小さくなっていました。やはり花に栄養が取られてしまったからかもしれません。そのため6株まるまる収穫したものの、葉の量は大きなボウル一杯分ほどに留まりました(それでも染めるには十分な量ですが)。

また、開花期の収穫作業は一苦労でした。蓼藍の生葉染めは新鮮さが命のため迅速な作業が求められますが、小さな葉を茎から外して選別するのは少し効率が悪いと感じました(花が咲いていないときの2倍ぐらいの時間がかかった印象)。

そしていざ染めてみると、驚くことに8月に染めた際とほぼ変わらない美しい青色に染まりました。

手順は8月と同様です。

  1. 葉を冷水とミキサーにかけ、濾して染液を作る。
  2. 染液に布を浸し、10分ほど攪拌しながら時々空気に触れさせる。
  3. 染液から布を取り出し、水洗いして陰干しする。

下の写真の「10月・開花時期」のエリアの左端①が、ミキサーにかけた直後の濃い染料液で染めたものです。これを見ると、8月に染めた色合いとあまり変わりがないように見えます(若干薄い?)
その後、少しずつ水を加えて希釈し、「中央、右側」②と順に染めていきました。右端は同量の水で薄めたため、ごく淡い水色に仕上がっています(写真では少しわかりにくいかもしれません)。

参考:【手仕事】蓼藍を育ててシルクのシュシュづくり

今回の実験で分かったのは、「花が咲いた後の蓼藍でも、問題なく綺麗な青に染まる」ということでした。

花が咲くと葉の色素自体は確かに減ってしまうようなのですが、完全にゼロになるわけではないようです。また、今回は染めやすいシルクを使ったことも、しっかり発色してくれた理由の一つかもしれません(他の生地では試していないので、あくまで推測ですが…!)。

もちろん、収穫や選別の手間を考えると花が咲く前の時期がベストですが、「開花したからもう染められない」わけではないと知ることができたのは大きな収穫でした。

来年もぜひ、蓼藍の栽培と生葉染めを楽しみたいと思います。